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2021.05.28

古い銀歯が臭う?銀歯自体は金属なので無臭です。ではなぜ臭う?

こんにちは、パールストリート歯科の歯科衛生士です。

以前口臭について書かせて頂きましたが、患者様から「昔に入れた銀歯がくさい気がする」という質問があったので今日は銀歯が臭う原因についてお話したいと思います。

まず、銀歯は金属なのでそれ自体が臭うわけではなく無臭です。しかし、銀歯が臭いの発生源となってしまう場合があります。
主に6つ原因があるので順番にみていきましょう。

1 銀歯と歯の間に汚れが溜まる
歯と銀歯の境目はどんなにピッタリに作っても、ミクロ単位での隙間が存在するものです。この段差部分が細菌の溜まり場所になってしまいます。

2 二次カリエス
銀歯の中で新たに発症する虫歯を、二次カリエスと呼びます。銀歯の臭いが気になる場合は、新たに虫歯ができている可能性もあります。

3 化膿している
歯の神経をとって銀歯をかぶせると、神経をとった根尖部分が再度化膿することがあります。

4 銀歯の傷に汚れがつく
銀歯の表面というのは実は傷がつきやすく、無数の小さな傷がたくさんついています。これは古くなればなるほど傷の数も多くなります。
そしてその傷に細菌が付着しやすくなります。

5 銀歯が劣化する(水や酸で錆びたり)
銀歯は金属ですので年数が経つと口の中の水や酸でさびたり変質してしまう弱点があります。
表面に凹凸ができてしまうことによってその部分に細菌が溜まりやすくなります。

6 接着剤が溶け出す
銀歯はセメントと呼ばれるもので歯と接着します。しかしこれは厳密には「接着」しているわけではなく、銀歯と歯の間の隙間を「埋めている」だけなのです。
セメントは温度変化でも壊れやすい性質や唾液に溶け出しやすいという特徴などもあり、銀歯と歯との間に隙間ができてしまい汚れや細菌が入り込みやすくなります。

銀歯の中で進行しているような虫歯はまず自分で発見することは難しいかと思います。
定期的な検診やクリーニング、銀歯をオールセラミックに変えるというのもひとつの手です。
現在日本ではオールセラミックは保険がききませんが、見た目の良さのほかに、
傷がつきにくいため汚れもつきにくい
歯と馴染みが良く、強力に接着するため虫歯ができにくい
材質的に安定しており体に優しい
金属アレルギーを起こさない
などの利点があります。

口臭が気になる方、古い銀歯が気になっている方はぜひお気軽にご相談ください。
それぞれのお口の中に合ったご提案をさせて頂きます。

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