こんにちは 院長の佐藤美有紀です。今日は、セカンドオピニオンについてお話したいと思います😊
真のセカンドオピニオンとは、第二の意見、つまり、第一の意見(担当医の意見)の確認です。前の担当医の検査、診断、治療方針をもとに、治療法の妥当性やそれ以外に選択肢があるかどうかなどをお話することです。
実際には、セカンドオピニオンで。。。。と来られる患者さんに、真のセカンドオピニオンはほぼありません。多くは、かかりつけ医の治療方針に納得がいかなくなり、転院先をさがされている状態で来られます。
当院に、セカンドオピニオンで。。。と受診されるケースで多いものをご紹介します。
①今通っている歯医者さんに抜歯しかないといわれたけど残したい。本当に抜歯しかないの?
この場合、自分の意見に賛同してくれる歯科医院を探している場合が多いのですが、医学的にそれが妥当でない場合は、しっかり伝えるようにしています。抜かなければいけない歯を無理やり残して顎の骨に悪影響を及ぼすリスクが高い場合は、抜歯した方がいい理由を説明します。医学的に考えて正しい意見を伝えるのが仕事なので、リスクの高いことをすすめるようなことはしません。
しかし、抜歯しなくてもいいケースもあります。本当に抜歯しかないと言われたの?と疑うようなこともあります。もしかしたら、担当医の意見が正確に伝わっていないのかもしれないなと思います。
②痛くないけれど、虫歯が大きく神経を残せないと言われた。神経を残せますか?
これは、当院で解決できる場合があります。当院は、神経をできるかぎり残すように努力しており、自費診療にはなりますが、MTAセメントを導入しています。神経近くに進行した深い虫歯でも、痛みがなく、他の条件を満たせば神経を残せることがあります。MTAセメントは、神経を残す最後の砦です。MTAセメントを導入していない歯科医院の方が多いので、治療方針が歯科医院によって大きく異なります。
保険診療の場合は、全国で治療費、治療の流れが決まっており、歯科医院による治療方針の差はあまりありません。自費診療は、導入している治療法、治療費に大きな差があり、セカンドオピニオンは意味があり、今後増えていくと思います。