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2023.12.23

フッ化物によるう蝕予防について

こんにちは😊🎄

パールストリート歯科、歯科衛生士の中平です🦷

「虫歯予防にはフッ素を」というセリフよく聞くかと思います。

しかし、歯科で虫歯予防に用いられるのは「フッ化物」であり、厳密には「フッ素」とは異なります。

フッ素は原子記号9のFと表記される元素でミネラルの一種です。フッ素は自然界では単体では存在せず、フッ化物として存在しています。

人間の体では13番目に多く存在する元素で、このうち95%は骨や歯などの硬組織に存在しています。また、植物や動物にも含まれており、抹茶やエビなどの魚介類に含まれていることが知られているかと思います。体内に入ったフッ素の一部は歯や骨の栄養となり、それ以外は腎臓を介して排泄されるので、蓄積されることなく体内でバランスを保っています。

長期にわたるフッ化物の反復投与による過剰摂取から生じる慢性中毒症にフッ素症というものがあります。エナメル質上に不透明で不明瞭な白濁したものが現れる症状です。水道水へのフッ化物添加(フロリデーション)は日本では基本的に行われていないため、国内での歯のフッ素症へのリスクは極めて低いとされています。

フッ素の急性中毒症は、厚生労働省によると、「フッ化物の急性中毒量としては推定中毒量(治療や入院などの処置を必要とする量)5mgF-/kg(体重)でこれは3歳児(体重12Kg)がフッ化物歯面塗布製剤(2%フッ化ナトリウム溶液・ゲル)1回分の上限量2ml(gr)の4人分を一度に摂取した場合推定中毒量に達します。」となってます。実際の使用量はゲル約1g以下で、塗布後の口腔内残留フッ化物量は1~3mgです。歯磨き粉ですと、約20kgの6歳児だとフッ素濃950ppmで60gの歯磨き粉と1.7本一気に飲んだ時に中毒量に達します。
いずれも事故性または意図的に一時的に中毒量を摂取したときにしかあり得ない量です。

日本におけるフッ化物配合の歯磨剤のシェア率は、1990年には%に40も満たないパーセンテージでしたが、2010年以降90%まで増加しています。口腔保健の先進国と言われているオーストラリア、フィンランド、イギリス、デンマーク、ニュージーランド、アメリカ、スウェーデンは、1990年にはすでにフッ化物配合歯磨剤のシェア率は95%を超えていて、ノルウェー、オランダ、韓国の90%あったというデータがあります。

フッ化物配合歯磨剤のシェア率増加と共に12歳児の虫歯経験指数の減ってきていて、1990年には4~4.5本だったのに対して2010年には1~1.5本、2016年には1本以下にまで減っています。

 

フッ化物歯磨剤のほか、歯科医院で塗ることのできる高濃度(9000ppm)のフッ化物塗布も虫歯予防には大変効果的で、日本口腔衛生学会フッ化物応用委員会によると、予防効果は20~30%あるとされています。

乳歯や生えたばかりの歯にはフッ素を取り込みやすいので以前は小児に対して積極的でしたが、初期虫歯の再石灰化や根面虫歯の予防にも効果があるため、小児から高齢まで全般が対象とされています。

 

歯が痛みだしてからでは、治療に時間もお金もかかることが多いと思います。

定期検診、クリーニング、フッ素塗布と予防に力を入れることで、歯だけではなく全身の健康を守っていきましょう✨

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