こんにちは🌸院長の佐藤美有紀です。
わたしが一番大事にしているのは、虫歯治療の際に、神経を残すことです。大きな虫歯でも、痛みがない場合は、できるかぎり神経を残して治療したいと考えています。
そこで、当院でよく使う治療法が、MTA治療です。
MTAセメントは、消費期限の短い少量でも大変高価な薬剤です。MTAセメントは、ミネラル豊富なカルシウムを主成分としており、生体親和性が高く、封鎖性が良く、抗菌作用が持続する薬剤です。
MTA治療は、大きな虫歯で神経に到達していても、自発痛がなく、虫歯除去後に神経が大きく露出していなければ、MTAセメントにて封鎖し、神経を残す可能性を劇的に上げてくれる治療法です。神経を残すメリットはたくさんありますがここでは割愛します。
デメリットは、100%神経を保証する治療法ではないということです。MTAセメントを使っても、痛みがでてしまえば、神経を残すことはできず、従来の神経を取る治療をします。当院では、日常的にMTA治療をしていますが、2024年は1症例で、MTA治療後に痛みがあり、根管治療に切り替えました。
MTA治療は、自費診療です。治療費は22000円(税込み)です。別途、詰め物の治療費がかかります。
MTAとドッグベストセメントをよく混合されますが、全く異なります。ドッグベストセメントは日本で認可されておらず、科学的根拠に乏しく、信用に値しないという印象です。MTAセメントは日本で認可がある薬剤で、海外でもよく使われています。自分の家族に治療するなら、迷わずに、MTA治療です。