全身麻酔のときの歯の損傷から守るためのマウスピース、ご存じですか?
こんにちは 院長の佐藤美有紀です。今日は、全身麻酔時の気管挿管の際に歯を守るためのマウスピースをご紹介します。
気管挿管時の偶発症として、歯の損傷がありますが、これは時として裁判にまで発展することがあります。
気管挿管時に喉頭鏡を使いますが、喉頭鏡が上の前歯にあたってしまうことがあります。熟練した麻酔科医でも、歯の状態によっては、歯や被せ物・詰め物の破折を起こすことがあります。
気管挿管時の歯の損傷は、3000例に1度の頻度で起こるといわれています。
気管挿管時に、歯が破折してしまった場合、気管内に入ったら気管支鏡で取り除きます。食道内に入ったら、レントゲン写真を撮影して確認し、便から排泄されるのを待ちます。
気管挿管時の歯の損傷は頻度は低いですが、誰にでも起こる可能性があるので、手術用のマウスピースの製作をおすすめします。
通院回数は2回です。1回目に型取りをして、2回目(翌日以降)にマウスピースをお渡しします。患者様ご自身で取りはずしできるように練習して頂きます。手術予定日と手術を行う保険医療機関名を教えて頂ければ、健康保険がつかえます。
麻酔科の先生へ
喉頭展開の操作時に邪魔にならないように工夫して製作しますので、気軽にご相談ください。
セカンドオピニオン? 最近増えているのは、かかりつけ医の治療について相談。
こんにちは 院長の佐藤美有紀です。今日は、セカンドオピニオンについてお話したいと思います😊
真のセカンドオピニオンとは、第二の意見、つまり、第一の意見(担当医の意見)の確認です。前の担当医の検査、診断、治療方針をもとに、治療法の妥当性やそれ以外に選択肢があるかどうかなどをお話することです。
実際には、セカンドオピニオンで。。。。と来られる患者さんに、真のセカンドオピニオンはほぼありません。多くは、かかりつけ医の治療方針に納得がいかなくなり、転院先をさがされている状態で来られます。
当院に、セカンドオピニオンで。。。と受診されるケースで多いものをご紹介します。
①今通っている歯医者さんに抜歯しかないといわれたけど残したい。本当に抜歯しかないの?
この場合、自分の意見に賛同してくれる歯科医院を探している場合が多いのですが、医学的にそれが妥当でない場合は、しっかり伝えるようにしています。抜かなければいけない歯を無理やり残して顎の骨に悪影響を及ぼすリスクが高い場合は、抜歯した方がいい理由を説明します。医学的に考えて正しい意見を伝えるのが仕事なので、リスクの高いことをすすめるようなことはしません。
しかし、抜歯しなくてもいいケースもあります。本当に抜歯しかないと言われたの?と疑うようなこともあります。もしかしたら、担当医の意見が正確に伝わっていないのかもしれないなと思います。
②痛くないけれど、虫歯が大きく神経を残せないと言われた。神経を残せますか?
これは、当院で解決できる場合があります。当院は、神経をできるかぎり残すように努力しており、自費診療にはなりますが、MTAセメントを導入しています。神経近くに進行した深い虫歯でも、痛みがなく、他の条件を満たせば神経を残せることがあります。MTAセメントは、神経を残す最後の砦です。MTAセメントを導入していない歯科医院の方が多いので、治療方針が歯科医院によって大きく異なります。
保険診療の場合は、全国で治療費、治療の流れが決まっており、歯科医院による治療方針の差はあまりありません。自費診療は、導入している治療法、治療費に大きな差があり、セカンドオピニオンは意味があり、今後増えていくと思います。
フッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法が変更に❗❗
こんにちは😊
パールストリート歯科、歯科衛生士の中平です🦷
「虫歯予防にはフッ素を!」というセリフがよくCMでも流れていて、ドラッグストアなどでもフッ化物の入った歯磨き粉がたくさん並んでいるので使われている方も多くいらっしゃるかと思います。
そのフッ化物配合歯磨剤の推奨利用方法が変わったというニュースが入ってきたので、今回はそれを取り上げていきます。
2023年1月に日本小児歯科学会・日本口腔衛生学会・日本歯科保存学会・日本老年歯科医学会の4学会合同で「フッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法について」という提言が発表されました。
今までの推奨利用方法↓
歯の萌出〜2歳 | 切った爪程度の少量 | 500ppm(泡状歯磨剤ならば1,000ppm) |
3歳〜5歳 | 5mm以下 | 500ppm(泡状またはMFP歯磨剤ならば1,000ppm) |
6歳〜14歳 | 1cm程度 | 1,000ppm |
15歳以上 | 2cm程度 | 1,000ppm~1,500pp |
変更後の推奨利用方法↓
年齢 | 使用量(写真は約2cmの歯ブラシ) | フッ化物濃度 | 使用方法 |
---|---|---|---|
歯が生えてから2歳 | 米粒程度 (1~2mm程度) ![]() |
1000ppmF (日本の製品を踏まえ900~1000ppmF) |
・就寝前を含めて1日2回の歯みがきを行う。 ・1000 ppmFの歯磨剤をごく少量使用する。歯みがきの後にティッシュなどで歯磨剤を軽く拭き取ってもよい。 ・歯磨剤は子どもの手が届かない所に保管する。 ・歯みがきについて専門家のアドバイスを受ける。 |
3~5歳 | グリーンピース程度 (5mm程度) ![]() |
1000ppmF (日本の製品を踏まえ900~1000ppmF) |
・就寝前を含めて1日2回の歯みがきを行う。 ・歯みがきの後は、歯磨剤を軽くはき出す。うがいをする場合は少量の水で1回のみとする。 ・子どもが歯ブラシに適切な量をつけられない場合は保護者が歯磨剤を出す。 |
6歳~成人・高齢者 | 歯ブラシ全体 (1.5cm〜2cm程度) ![]() |
1500ppmF (日本の製品を踏まえ1400~1500ppmF) |
・就寝前を含めて1日2回の歯みがきを行う。 ・歯みがきの後は、歯磨剤を軽くはき出す。うがいをする場合は少量の水で1回のみとする。 ・チタン製歯科材料が使用されていても、歯がある場合はフッ化物配合歯磨剤を使用する。 |
「現在の国際的な推奨としては、国際歯科連盟(FDI)6, 7)や世界保健機関(WHO)が作成したフッ化物配合歯磨剤の推奨8)が存在する。これらを参考としてさらに日本の状況を考慮し、今回の推奨は作成された」との事です。
また日本の子どものう蝕は経年的に減少傾向にありますが、その罹患率は他の疾患と比較しても高くなってます。
成人では約3人に1人が未処置う蝕を有し、高齢者ではう蝕経験者は増加しているというデータもあります。
メリット、デメリットも考慮した上で、メリットの方が上回ると考えられる為推奨利用方法の変更に至ったということです。
今まで聞いてきたことが変わると戸惑いもあると思いますが、日々研究者によって研究は進められています。フッ化物応用の研究のアップデートにより今回の推奨利用方法の変更が発表されましたので、パールストリート歯科でもアップデートされた情報をお伝えすべく今回のブログのテーマにしました。
このように今まで言われてきたことが研究結果により変更になる場合もあるので、昔の基準のままで患者様の不利益になるようなことが無いようにアンテナは常に張っておきたいと思います!
*お子様の成長や嚥下障害がある方など使用される方に合わせた使い方が必要な場合もあります。また、子どもが誤って歯磨剤のチューブごと食べるなど大量に飲み込まないように注意も必要です。
お口の中の状態に適した清掃方法もそれぞれ違うので気になる方は一度検診・クリーニングを是非🦷✨
パールストリート歯科は女性院長はじめ、スタッフ全員が女性でお話や歯のお悩みを相談しやすい雰囲気を作るように心がけています👩🏻⚕️
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シニアのオーラルケアお任せください❕❕
こんにちは😊
パールストリート歯科、歯科衛生士の中平です🤗
今年も残すところあと2ヶ月ですね。
本日11月8日は「いい歯の日」という記念日ということをご存じでしょうか?
いい歯の日は、日本医師会と厚生労働省が制定したもので歯の健康維持や増進を啓発することを目的としています。
いい歯とは、審美的な見た目の美しさだけでなく、機能的な面も重視しています。
「8020運動」というのは聞いたことがある方も多いと思います。
8020運動とは、数字の通り「80歳になっても自分の歯を20本以上保つ」ことを目標とした取り組みです。
8020運動が生まれた1989年当時は達成率は10%以下と非常に少なかったですが、2016年には2人1人が達成されているという調査結果が出ています。
8020を達成するために、やはり定期的な検診・メンテナンスが大事になってきます。
トラブルが起こっていなくても定期的に歯科を受診し、口内の状態チェックや清掃、ブラッシング状態を確認することで将来歯を何本残すことができるかが大きく変わってきます。
そして食べ物をしっかりと噛むことができ、十分な量の唾液を分泌できることで、口内だけではなく脳の活性化や運動機能の向上も期待することができます。
パールストリート歯科では、必要に応じて麻酔の際に血圧計を使用したり、チェアを倒すのがしんどい方のは枕を使用したりと全身の健康状態に対応して治療をすすめさせて頂いております。
医院が1階にあるので階段を上る必要もなく、チェアサイドもレントゲン室も広くとってますので車いすで入っていただくことが可能です。
レントゲンは椅子に座ったままお撮りすることができます。
また神戸中央市民病院の「連携登録医」として登録されていますので、専門的な知識や治療が必要な場合の連携がスムーズに行うことができます。
パールストリート歯科は女性院長はじめ、スタッフ全員が女性でお話や歯のお悩みを相談しやすい雰囲気を作るように心がけています👩🏻⚕️
小さなことでも気になることは何でもご相談ください😊
10年先も自分の歯で美味しく食事ができるように🍖🍤🍚🥢
ご予約お待ちしています!
webからのご予約も受付中です💻
親子で通える歯医者さんを目指しています!
こんにちは、パールストリート歯科です。
オープンして1年半がたちましたが、
現在、ご近所の方から遠方の方まで幅広い方に来ていただいております。
歯科治療は、すべての方にとって必要な医療です。
今現在、子育て中のお父さまお母さまは、
なかなか時間が取れずに歯医者に行くことができないことも多いのではないでしょうか。
子育てに時間を取られて、自分のことは二の次三の次となっている方はいませんでしょうか。
パールストリート歯科は親子でずっと通って頂ける歯医者さんを目指しています。
どのような取り組みをしているかをご紹介します。
◆お昼休みも診療しています◆ |
通常のクリニックは12時から15時は、閉めているところが多いと思います。
パールストリート歯科は、お昼休みを設けていないので、お昼の時間帯に通院することができます。
平日は比較的予約の取りやすい時間帯なので、12時台~15時台はおすすめです。
また、保育園や幼稚園に預けている親御さんも、お迎えまでの時間に通院することもできます。
◆チャイルドマインダーの資格を持ったスタッフが常駐しています◆
保育のスペシャリストであるチャイルドマインダーが常駐していますので、親御さんが診療を受けている間は
お子様のお世話を任せることができますので、安心して治療を受けることができます。
お子様を連れて来られる方は「託児希望」とご予約ください。
◆広いキッズスペースがあります◆
親御さんの治療中や待ち時間に楽しく遊んで待っていられるように、子ども用のおもちゃ、ぬりえをご用意した
かわいいキッズスペースがあります。診療室からも近いので楽しく遊んでいる声が聞こえてきます。
ベビーカーもこちらに置いておくことができます。
◆バリアフリー◆
パールストリート歯科の院内はすべてバリアフリーになっています。
小さなお子様はベビーカーに乗せたまま診療室まで入っていくことができます。
車いすの方もそのまま診療室まで入れますし、レントゲンも座ったまま撮影ができるので、体勢に負担がかかりません。
診療チェアのそばにイスを二つ置いていますので、一人で座れるお子様は親御さんのそばで待っててもらうこともできます。
乳歯が生えはじめたら歯医者さんへ行きましょう
● 生えてきたばかりのこどもの乳歯は、非常に柔らかく、むし歯に弱い歯です。
適切なクリーニングや歯科専用高濃度のフッ素を塗りましょう。
歯磨きが苦手なお子様のお家での歯磨きのケアについてもご提案できますのでぜひご相談してください。
● 乳歯が生えそろったころには、ご自身で磨いてもらうようになると思います。磨き残しがないかをチェックして、
正しいブラッシングの仕方をお伝えするのと、虫歯にならないように高濃度のフッ素を塗ります。
虫歯予防は0歳時から。と言われています。痛みや見た目に問題がなかったとしても、
ぜひ歯医者で検診を受けてみてください。
検診を受けるか受けないかで将来残る歯の本数が変わるとも言われているように、
定期的に歯科検診を受けることは非常に重要であると考えています。
セルフケアと歯医者での専門的ケアを継続して、歯の健康寿命を延ばしていきましょう。
パールストリート歯科は女性院長はじめ、スタッフ全員が女性でお話や歯のお悩みを相談しやすい雰囲気を作るように心がけています👩🏻⚕️
ご予約お待ちしています!
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